人を動かす③人の立場に身を置く

人の立場に身を置く。

相手が求めているもの、してほしいこと。

それを満たしていくと、相手は動いていく。

 

最初に、カーネギーは、自身の魚釣りの経験をあげている。

自分は、イチゴミルクが好きだが、

魚はどういうわけか、ミミズが好物だ。

だから、私は、自分の好物のことを考えず、

魚の好物のことだけを考える、と。

 

確かに、魚を釣ろうとして、

イチゴミルクを池に入れたところで、

魚が釣れないのは見えている。

 

「釣り針には魚の好物をつけるに限る」

ロイド・ジョージ第一次世界大戦中のイギリス首相)

 

徐々に、衰退していくイギリスが、

その力を保持することができたのは、

首相がよく、相手のことを、理解していたからなのだろう。

 

「人間の行動は、心の欲求から生まれる。

だから、人を動かす最善の法は、まず、

相手の心の中に、強い欲求を起こさせることである」

「これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、

やれない人は、一人の支持者を得ることにも失敗する」

(オーヴァストリート)

 

「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか」

カーネギー

 

 

しかし、私達は、相手の求めているものを届けるのではなく、

ひたすら、自分の要求、希望を、

相手に押し付けてしまうことがある。

 

親なら子供、上司なら部下、先輩から後輩、男性から女性、

逆もまた然り。

 

こうなってもらいたい、こうしてもらいたい、

という自分の要求を、相手の気持ちも考えずに、

強く進めてしまう。

 

だから、失敗する。

 

じゃあ、相手の気持ちを知るにはどうしたらいいの?

 

こういう質問が来るでしょう。

 

それは、また明日。